8.15(月) 大阪
オリックス劇場
■公演に関するお問い合わせ
清水音泉TEL: 06-6357-3666
受付期間: 5.6(金)19:00 - 5.29(日)23:59
※Amazon.co.jpでのご予約は5.7(土)0:00より受付開始予定
※店頭の場合は各店の閉店時間まで
「愛彌々」オリジナルステッカー
以下の対象チェーンで6月22日(水)発売のMONGOL800×WANIMA「愛彌々」をお買い上げの方に、先着購入特典として、各チェーンごとのオリジナル絵柄の"「愛彌々」オリジナルステッカー"をプレゼント!!
TOWER RECORDS全店
(オンライン含む/一部店舗除く)
HMV (一部店舗除く)
HMVオンラインショッピング(予約のみ)
TSUTAYA RECORDS (一部店舗除く)
TSUTAYAオンラインショッピング(予約のみ)
楽天ブックス
セブンネットショッピング
WonderGOO/新星堂 (一部店舗除く)
および新星堂WonderGOOオンライン
サポート店
(対象店舗はこちら)
全席指定: 6,900円(税込)
発売日: 7.23(土) 12:00〜
9月11日(日) 沖縄コンベンションセンター (劇場棟)で行われる MONGOL800×WANIMA -愛彌々- TOUR 2022のツアーファイナル公演を生配信いたします!
ぜひ、オンラインでもお楽しみください。
一般価格: 3,000円(税込)
auスマートパスプレミアム会員価格: 2,500円(税込)
9.11(日) OPEN 17:30 / START 18:00
8.23(火) 21:00 - 9.19(月・祝) 21:00
9.11(日)準備出来次第 - 9.19(月・祝) 23:59
9.20(火) 12:00 - 9.25(日) 23:59
清水音泉TEL: 06-6357-3666
SOGO TOKYOTEL: 03-3405-9999
SOGO TOKYOTEL: 03-3405-9999
サンデーフォークプロモーションTEL: 052-320-9100
PM AGENCYTEL: 098-898-1331
TOUR開催にあたりまして、新型コロナウィルスの感染拡大状況に応じた、政府方針・開催都市・ライブ会場のガイドラインを遵守し、開催準備を進めてまいります。
ご来場いただく皆様にも様々なお願いや制限など、ご協力をいただきますが、公演に関わる全ての皆さまで、安心して楽しめる空間を創り上げましょう。
下記 1 ~ 6 に該当する方は、当日のご来場を控えるようお願いいたします。 また感染対策アプリCOCOA の事前インストール(公演14日前より)をお願いいたします。
厚生労働省が開発した、新型コロナウイルス接触確認アプリです。
新型コロナウイルス感染症の感染者と接触した可能性について、通知を受け取ることができます。
ご自身のスマートフォンにインストールしてご利用ください。
以上、数々のお願い・ご協力を賜りますが、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い致します。
当公演に関わる全ての方の安全を確保する為、ご来場者様お一人お一人のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
―― そもそもはKENTAさんとキヨサクさんがラジオでお話しされたのがこのコラボのきっかけだったそうですね。
KENTAそうです。ちょうど1年前です。
キヨサクKENTAがマンスリーナビゲーターを担当したJ-WAVEの番組「WOW MUSIC」(対談の模様)にゲストで呼んでもらって。そこでいろいろなお話もしながら、なんか流れでね。
KENTA質問内容も自分で考え、聞きたい事を伺ったんですけど、その中で「モンパチと今コラボするんだったら、何が必要ですか?」っていうことをお聞きしました。僕の中にモンパチとコラボして曲を作りたいっていうのがあったので。
―― WANIMAの3人にとってモンパチは憧れのバンドの1つであったわけですよね。
KENTA僕が学生の頃はヒップホップやレゲエばかり聴いていて、その中で最初にバンドで衝撃を受けたのがモンパチでした。中学生の頃ですね。それでモンパチを聴き始めてKO-SHINに耳コピーさせました。
―― モンパチのどういうところに魅力を感じますか?
KENTA今はこうやってお2人とお話しさせていただくことも増えたんですけど、人柄ですね。以前テレビの番組でも言ったんですけど、良い意味でも悪い意味でもユルさがあって、そこがすごく魅力的だなって思います。
KO-SHIN初めて僕がギターを持ってコピーした曲もモンパチでしたし、大きく言ったらWANIMAのルーツ、原型にもなっているバンド。そういう、WANIMAの根になっているようなバンドとこうやってコラボしたりっていうのが嬉しかった。あの頃からずっと変わらないスタンスで続けているというのもすごいと思いますし、見習わないといけないなって思います。
FUJI僕たちも3ピースバンドでやらせていただいてて、モンパチも3ピース。モンパチがやっていたことが自分たちの中でひとつの物差しになっている感じがあります。音楽的なところでいえばコーラスワークだったり、そういう部分は引き継いでいると思います。技術的な面でも一番参考にしていたバンドです。あとは、自分たちも熊本出身3人でやっていて、モンパチも全員沖縄出身でやっていて。そういう郷土愛などが曲にも出ていて。そういう面も見習ってきました。
―― キヨサクさんにとってはWANIMAというバンドはどういう存在ですか?
キヨサクモンパチを好いてくれてるのは伝わるというか、実際に直接言ってくるんで(笑)。それも、こっぱずかしい反面、もちろん素直に嬉しかったのもあって。3ピースというのは同じだけど、それを再現ではなくてWANIMAらしく、自分たちらしい色にしていくというのはなかなか至難の業なんです。だから継いでいると言ってくれるんですけど、もう完全にオリジナルだと思うし、そこはさすがだなあと思います。KO-SHINが「ルーツ」って言ったけど、俺らは俺らでルーツになるバンドがいて、3つの世代、一番シンプルなスリーピースでバンドの勢いや初期衝動みたいなものを出しているバンドっていう。俺らも見よう見まねで盗んで、参考にしてきたから。
―― サッシさんはいかがですか?
サッシ昔はね、いろいろ悪ふざけする人がKENTAで、その横でおとなしくしていて、いきなり突発的に面白いことするKO-SHIN、っていうイメージでした(笑)。FUJIくんは同じドラマーだし、バンドも3人同士だから立ち位置的にも同じ感じなので、いろいろ共感できる部分とかもあるから、いろいろ話をしたりしたよね。
FUJIはい。相談させていただくこともあります。
サッシお互いの気持ちがわかるからね。この2人(KENTAとKO-SHIN)はちょっと、予測不可能ですね(笑)。面白い、いいやつらです。バンドとしては、あまりにも忙しすぎるバンドのイメージがある。僕らとはもう正反対なんで、それが今回一緒にできて、面白いもんができたなと思いますね。
―― そもそも初対面っていつだったんですか?
KENTA一発目はサッシさんとLEFLAHの撮影でお会いして。それこそ、まだ僕もアルバイトばかりやっていた頃で、まだデビューもしていない時期ですね。思い出すのはLEFLAHのディレクターと3人で車で移動している時に、俺がサッシさんとうまく話せなくて、サッシさんが帰った後に……。
サッシ泣いてたんでしょ?
KENTA咽び泣きです(笑)。自分のモンパチに対する想いも、自分がどういう人間なのかも伝えられなくて悔しくて大泣きしたっていう話があります。ただただ八方美人で1人の人として話が出来なくてLEFLAHのディレクターに車で渋谷をグルグル何周もしてもらいながら御指導を受けて…それが一発目ですね。そこから僕らもデモCDをサッシさんに渡して聴いていただいて、キヨサクさんにもお渡しして…。キヨサクさんとの一発目は…?
キヨサクいつだっけなあ。。。
FUJIどこかのフェスだったと思います。
KENTAそうだ、招待していただいて。そこでご挨拶したのが最初ですね。でも初めてっていう意味では高校生のときにお会いしてますね。
FUJIこっちが一方的に会ってるやつですね(笑)。
―― ああ、ライブを観に行ったっていうことね。
KENTA学校休んで熊本市内にライブを観に行きました。確か会場はDRUM Be-9やったかなー。サッシさんからスティックもらって、キヨサクさんと儀間さんからはピックを…そこが初めましてですね。
FUJI一番最初に一緒にライブやったのは「Are You Coming? Tour」ファイナルのZepp DiverCityですよね。自分たちのツアーファイナルに出ていただいて。
―― ラジオでも喋っていましたけど、モンパチのミュージックビデオに出演できるっていう企画に応募したとか。
KENTAそう、「Love song」の。ファンの方の間では語り草ですけど……。
キヨサクははははは。
―― 落ちたっていう。
FUJIものすごい勢いで落ちました。
キヨサクあれで俺らが選んでいたらまたちょっと違っていたのかな。
KENTAあそこで選んでいただいていたら、ちょっと調子に乗って、このコラボにはたどり着いてないと思います。そこでちゃんと「まだだよ」っていうのを教えていただいたんだと思ってます(笑)。
―― このコラボ、ラジオで話してからは具体的にはどういうふうに進んできたんですか?
キヨサクラジオのときには明確にいつ出したいとかどういうふうに出したいというのは何も決まってなくて。でも逆算すると年末年始ぐらいしかお互いにたぶん時間がないので、お互いツアーに出る前に仕込むというのでとんとん拍子で進んでいった感じですね。
KENTA沖縄に実際に行って、沖縄の風を感じながら曲を作りたいなと思っていたんですけど、コロナの時期だったんで直接行くことはできなくて。でもそんな中でやりとりをして、ちょうどラジオから1年後、しかも沖縄返還50周年というタイミングでできた。そこにも僕はすごく運命を感じています。
キヨサク組み合わせたらどうなるかみたいなイメージはすぐできました。お互いにベース・ヴォーカルで、足し算じゃなくて掛け算になるんだろうなっていうのは目に見えてたかな。5曲のうち、メインの曲を一緒に作って、あとは、お互いにカバーし合って、提供し合ってっていうスタイルはみんなで話し合って。新曲ばかりをあんまり詰め込みすぎてももったいないっていうか、薄れそうな気もしたんで、「愛彌々」をやって、残りはお互いのファンがじわっと喜ぶようなアプローチにしようと。作品としてすごくいいものができたんじゃないかなって思います。これだけの曲があればライブもしたいよねっていうことで、ツアーにも繋がっていくんですけど。
―― 「愛彌々」はどうやって作っていったんですか?
キヨサクこれはもう、KENTAの愛が溢れて(笑)。
KENTAそうですね(笑)。これ、本当はAメロとBメロを交互に作って、それを掛け合わせて作れたらいいねなんてキヨサクさんと話してたんですけど、じゃあちょっと作ってみますって言ったらもうまさに愛が溢れて。サッシさんがドラムをこうやって叩くんやったら、キヨサクさんはこう歌うよなってやってたら1曲できちゃったんです(笑)。「すみません、明確に一曲出来ました」って連絡して、WAINMAで録音して、それをお2人に聴いていただいて。そこから、お2人に東京に来ていただいて、細かいところを詰めてよりよくしていきました。
―― 曲も結構ボリュームがあって、そのあたりも思いが溢れている感じがします。
KENTAでも聴いてみて「5分もあったんや」と思いました。俺の中の体感としては3分だったんですけど。多分聴いた方もそんな長いって感じないんじゃないかなと思います。沖縄と熊本の感じも出したくてそれも伝わると思います。
―― KENTAさんが1人で作ったにもかかわらず、モンパチらしさとWANIMAらしさがまさに掛け算されたような曲になっているのが面白いですね。
KENTA僕らもモンパチをコピーしてましたし、学生時代はモンパチの曲はほぼ演奏できていた。高校のときにはモンパチの曲を「オリジナルです」って言ってライブでやって「めっちゃいい歌やん」って仲間たちに言わせていたくらい(笑)。そうですね、溢れちゃいました。
キヨサクちゃんと見どころ、聴きどころがあって。サッシがこう叩くだろうとか、そういうのがすごい明確だったんでやりやすかった。あとはそれを自分たちのプレイに差し替えて、ドラムもベースも2つあるんで、その置き位置とか抜き差しとかを現場でやって。だから作り込んだようで、初期衝動も詰め込めたと思います。展開もWANIMAならではだし。俺だったらこの曲の中のメロディ使って3曲ぐらい作る(笑)。
サッシ耳に残る曲ができてよかったなって思います。あとはWANIMAの展開の速さ、曲の中での。ライブちょこちょこ観に行ってるけど、やっぱり1曲の中の展開がすごく多いのが特徴だなと思っていたんで、それを実際にやってみて体感しました。こっち側にもどうにか引っ張りたいなと思いながらみんな作っていたので、いい感じになったんじゃないかな。これをやったおかげで、ドラムが上手になりました(笑)。
FUJIとんでもないです(笑)。お互いに、自分がサッシさんに乗っかる部分もあったし、サッシさんが自分に乗っかってくれる部分もありましたし。キヨサクさんもおっしゃっていましたけど、お互いのいい部分も出たし、だからこそ、飽きずに5分、あっという間に終わるような曲が出来上がったのかなって思います。
KO-SHINモンパチっぽさとWANIMAっぽさが掛け算されてる曲だと思います。その2バンドの持ち味がこの1曲になっている…。
FUJIKO-SHINくんは大変だったと思う。ギター1人しかいないから。
KO-SHINそこはイメージしながらやっていました。WANIMAっぽさを出すのはもちろんできるんですけど、それプラス、モンパチのタイム感や色味も出したかったですし、WANIMAの部分も今までよりも成長したものを出したかった。音を重ねるにしても音作りをちょっと変えてみたりとか、2つのバンドが寄り添っていけるようにギターを演りました。
―― 聴いていると、ギタリスト何人かいるのかなっていうような振れ幅で弾いていますよね。
KO-SHINライブが楽しみですね。
―― まあ、ライブはライブで、また違うものが生まれるでしょうし。じゃあ、それぞれ刺激を受けながら作っていけたんですね。
KENTAレコーディング中にもFUJIくんに言いました。ビートが走ったときに「サッシさんのようなどっしりしたビートで叩いてくれ」とかね。ビート感を聴いても、FUJIくんには真似できない、サッシさんのドラムがある。あの感じ好きだなぁ。キヨサクさんのベースラインも、「俺、こんなの歌いながら弾けん」ってベースラインをやられてる。それを間近で見ながら曲を作れたっていうのは、すごく僕の中で大きかったです。
キヨサクやっぱり3ピースのバンドのおいしいところというか、プレイしかりアレンジしかり、Aメロがこう来て、2Aはこうして、2Bはこうしてって、どんどんやっぱ変化つけていく、同じことをしないっていうのも、俺らもクセがついてるし、その変化を楽しんでもらえたらなって思う。本当に出し惜しみがないというか、たぶん誰1人休んでないんじゃないですかね。
―― レコーディングはどうでした?
KENTAみんな5人でセッションしながら創ってるときに、休憩しよう、ちょっと腹減ったねって言って、俺が弁当買いに行って、KO-SHINにはピザ注文させて、みんなでワイワイ食べたんですよ。それでいざもう1回セッションするかってなったら、もうみんな食べ過ぎて眠くて(笑)。音も重くなって、セッションどころじゃなくなっとった。
FUJIその流れから、食後自分が一番最初にレコーディングだったんですけど、「食べると眠くなるからFUJIは食べたらダメ」って言われて、みんなが食ってるのをずっと見てました。レコーディング終わりで、みんなの余り物をひとりで食べました。
―― 切ない(笑)。ティザームービーを見ても、和気あいあいとやっていたんだなというのは伝わってきました。キヨサクさんの誕生日のお祝いもしたんですよね。
キヨサク狙ったのか狙ってないのか、ケーキを1人1個ずつ買ってきたんですよ(笑)。
FUJI誰が買ってくるとかなく全員が買ってきました。
キヨサクスタッフさんも用意してたしね。ちょっと食べ過ぎて吐き気を催した(笑)。美味しかったですけどね。KO-SHINがいちばん食ってたね。
KENTAみんなで食べ比べしたんですよ。ネタバレになりますけどKO-SHINには都内で1番派手なケーキを買ってきてとお願いしました。モンパチの2人が東京におっても沖縄を感じるようなケーキ。一口食べてちんすこうもサーターアンダギーも一瞬で思い出すようなケーキ。そしたら水色の見たことない色のケーキを買ってきた。あれバリウケた。
FUJIそこからしょっぱいものも食べたいねって言い出して、ケンタッキーを頼んで(笑)。
KENTA沖縄の誕生日はケンタッキーとケーキがセットなんだよって文化を聞いたりして。わかるけどね…。
キヨサクレコーディング、何日間ぐらいやったんだっけ。
FUJI3日ぐらいですね、一緒にやったのは。
KENTA本当にそれまで、サッシさんとキヨサクさんと普段音楽の話をすることがなかった。すごく貴重な時間でした。
キヨサクスタジオの外はユルいんだけど、集中するところはちゃんとみんな集中してやってましたね。ミックスとか仕上げはWANIMAがしっかりやってくれました。
―― 歌詞はどういう思いで書いたんですか?
KENTA歌詞もモンパチとコラボするんやったらっていうのをイメージして作っていきました。
キヨサクこのタイトルもスタジオで決めたもんね。
―― 「会いたいけど会えない」というテーマも今の時代にすごく合っていますよね。
KENTAこのコロナの時期で、愛が広く行き渡るようなことを訴えたいなと思って。今こそより一層の愛を伝えたかった。このジャケットの「愛彌々(あいやいや)」というタイトルをサッシさんに書いていただいて、言霊もバチバチに込めていただいて。伝わると思います。
キヨサク最初は漢字が1個違ってたんだよね。最後の最後までKENTAが考えて、この文字に落ち着いた。この文字でよかったよね。
―― で、今回のEPにはお互いに提供し合った曲、そしてカバーが入っているんですけど、これも素晴らしくて。まずはモンパチが提供してWANIMAが演奏した「LAST PARADISE」。
キヨサクこれは「愛彌々」があって、カバー曲も見えて、残り、お互いに1曲ずつ提供するってなって、どんな感じがいいのかなあと思って、ちょっと引き出しをあちこち開けて。これは今タイムリーに、早く出したい曲ではあったので、それをWANIMAに託そうと思って選びました。だから逆に言うとモンパチでもやりたいなと思ってる曲ですね。でも、デモはあったけど前半の歌詞は決まっていなかったんですよ。それで1回KENTAと飯食いに行ったときに、どんな感じの曲がいいのかなみたいな話をしていたら「やっぱり沖縄っぽいワードが欲しい」というリクエストがあったので、それも踏まえてこういう歌詞になりました。
―― WANIMAはこの曲をどう受け止めましたか?
KENTAいただいたデモが、これをそのままマスタリングして世の中に出してもモンパチの曲になるなっていう感じだったので、それをあんまりいじらずにWANIMAで再現したいと思いました。まずは完コピして、3人で演奏して、FUJIくんには「サッシさんならもうちょっとこんな感じだと思う」とか、KO-SHINにも「ギターサポートでモンパチのステージに立った時を思い出して」と言いながら作っていきました。アイリッシュパンクの感じもある曲なので、僕も軽快にステップ刻みながら歌いたいなって思っていました。頭の歌ではスタジアムでみんなで大合唱しているような風が抜けるイメージ。コロナ明け、みんなでちょっとずつ合唱ができるようなイメージがすごく広がったので、そういうイメージをしながらアレンジしていきました。
KO-SHINデモをいただいたときに、WANIMAっぽさもあるなって感じました。本当にこのままを出せたらっていう思いがありました。
FUJI僕もサッシさんのドラムをイメージしつつも、自分だったらここはこうするかなみたいなスパイスをちょっと入れていくような感じでした。あとは、WANIMAの曲ではなかなかない英語の歌詞が入っているので、それをKENTAが歌うとどうなるんだろうっていうのがすごく楽しみで。できあがってみて、良いなと思いました。発見にもなる1曲でした。
―― 確かに、モンパチらしさがありつつもWANIMAの曲としてすごくなじんでる感じがしました。
KENTA3ピースのよさが詰まっている曲だと思います。
キヨサク「LAST PARADISE」っていうのはイコール沖縄みたいなイメージなんです。最後の桃源郷じゃないけど。あんまり沖縄っていう言葉を使いすぎるとちょっといやらしいかなと。KENTAはそれをがっつり歌いたそうだったけど(笑)。
KENTA直接でもLINEでも何回も言いましたからね(笑)。
―― なぜそんなに沖縄にこだわったんですか?
KENTA5人共通して僕らは島育ちです。FUJIくんは熊本市内やから、大きく言ったら彼は日本という島じゃないですか。
サッシははははは!九州でもないんだ(笑)。
KENTA(笑)僕らなんて天草は本当に島なんで、アイランドボーイです。だから島で育った、そこでしか流れない音楽やそこで住んでいたからこそわかることがあると思います。沖縄もそうだと思うから。そこを僕が受け継ぎ、島の事や沖縄の事を歌い繋いで行きたかった。
―― そのKENTAさんの沖縄への想いが「てぃんがーら」という曲にも出ていますけど。タイトルが沖縄言葉で。
KENTA「てぃんがーら」は沖縄の言葉で天の川という意味です。これをテレビ番組で説明させて頂いた時に森高千里さんが「素敵」って言って下さいました。
キヨサクもうそこで完成したね(笑)。
KENTAそうですね(笑)今まで僕はラブソングを歌って来なかった。歌わないってわけじゃないし、大切な人に向けたラブソングという意味ではずっと歌ってきたけど、僕も30歳を超えて、甘酸っぱい別れを歌にしようと思いました。キヨサクさんの歌声で、サッシさんのドラムでっていうのをイメージしながらラブソングを作ってみようということで作った曲です。
―― キヨサクさんは受け取ってどう感じましたか?
キヨサク曲も歌詞もいいなっていう第一印象でした。デモではWANIMAのスタイルで成立してるものを、今のモンパチだったらどう表現するかな、どう広げてみようかなっていうのを考えて。逆にギターやベース以外の音をちょっと入れてあげると、流れで聴いたときにいいんじゃないのかなって。あとはWANIMAのデモから変えたっていうのを本人たちにちょっと渡したかった(笑)。ここからこうなったのかっていう。スティールパンを入れてるんですけど、俺の中ではこのメロディとリズムとかを聴いたときにすごく合うだろうなと思ったので、それも入れて、そこから後半バンドサウンドに持っていくという。もう、いい曲をいただきました。ちょっと惜しんでたもんね?
KENTAお渡しして返ってきた曲を聴いて、キヨサクさんとサッシさんの本気を感じました。モンパチ本気やんって。大事な曲でしたので提供できてよかったなって思います。
―― すごく曲に対して丁寧というか繊細に、曲の雰囲気とか世界を表現するものになっていて。曲をもらって「じゃあやります」っていうだけじゃないところがすばらしいなと思いました。
キヨサクうん、詰め込むけどどこまで詰め込むかみたいなところもあるし、再現性も含め。結構好きだなあ。必要な展開があって、ドラマチックだし、アレンジもしやすかった。お客さん的にも喜ぶやつだなって思います。
―― WANIMAバージョンも聴いてみたいですね。
キヨサクいいんですよ、WANIMAバージョンも。
KENTA手前で3人でデモを作ってお送りしたときにもキヨサクさんから「すごくいい」って連絡がきて。作ってよかったな、誰かの心に残る歌になればいいなと思いました。
―― そしてカバーも。WANIMAはモンパチの「rainbow」を、モンパチはWANIMAの「1106」ですが、これはそれぞれに選んだんですか?
KENTAまずモンパチが「1106」をカバーするというのを聞いて。WANIMAはモンパチの曲を何曲も出来るので、どれをやろうかなと。僕がキヨサクさんに「1106」は漁師をしていたじいちゃんに向けて作った曲なんですよという話をしたら、キヨサクさんも「rainbow」は大切な人に向けて作った歌だと教えてくれて。それだったらこの曲にしようと。
―― もともと好きな曲でもあったわけですよね。
KENTAこの曲が持っている印象だったり、曲のシンプルな強さが…このMVが出たときにキヨサクさんに直接「MV観ました。ありがとうございます」とご連絡をしました。その時ちょうど、俺ら3人で出す音に対して自信もなくなっていて、これはもうメンバーを足すか、ギターを1本足そうかって煮詰まっていました。そのときにこのMVが公開されて、スタジオで3人で観て。その時に、変にいじくり倒すのではなく、3人で出す音を直接伝えるんだっていう、シンプルに大切なことを教えていただいた気がした。この「rainbow」に出会って音楽の大事なところを再確認できたので、僕にとっても大事な曲です。
キヨサクこの曲は『Pretty good!!』というアルバムに入っているんですけど、水害とかが多くて、鬱々とした感じの時代に作ったんです。だから今の時代にそのチョイスするのにもちゃんと意味があるなって。聴く人がいろいろな捉え方をして、励みにしてもらえるんじゃないかなって思います。これ、WANIMA Verリフ最高だね。
KENTA嬉しいです。キヨサクさんが何かのインタビューで「3人で出す音を大切にする、3人しかいないから、3人それぞれの役割分担をしっかりする」っておっしゃっているのを記事で読みました。僕らも3人でできることを最大限にやっていこうっていうのをテーマの一つにあるので、今回も3人でこの「rainbow」をどう表現するかというのを考えて作っていきました。
KO-SHINこの曲をバンドサウンドでやるならって考えましたが、行き着くところはシンプル。ギターとベースとドラムで表現する、変にギターを重ねたりではなく、ライブもイメージしながら作る。後は元の曲の良さを崩さずに作れたらというのもありました。早くライブで披露したい。
サッシWANIMAらしさも当然あるしね。最初は「rainbow」をやるっていうのも聞いてなかったので、聞いた時は「これなんだ」と思って衝撃だったんですけど、KENTAの話を聞いて、ああそうなんだなって納得しました。大切にこうやって歌ってくれて、すごく良かったですね。本当にこのアルバムの中でも良いポジションにある感じで、好きですね。
―― 一方キヨサクさんはなぜ「1106」をカバーしようと思ったんですか?
キヨサク〈子守唄はトントン船の音〉というメロディの良さというか。単純に歌いたいなと思って、やるならこの曲がいいなっていうのは自然に思っていました。歌い出しからベースで始まってっていうあの感じをみんな知っているし、みんな大好きな曲だと思うし、それをこうすることによって、スプリットの意味とか、「これだけ変わるんだ」っていうことを感じてくれたら面白い。歌がしっかりしている曲だから、速くしても遅くしてもまた違う背景が見えてくる曲なんです。この歌詞の情景とか、船の音とか、そういうのをキーワードにアレンジしていきました。
―― おっしゃるとおり、WANIMAにとってもWANIMAファンにとってもすごく大事な曲で。それをモンパチがこうしてカバーをしているのを受け取って、どうでした?
KENTA素直に嬉しかった。またこの曲もモンパチの2人が本気をだした(笑)。今こんな感じだよっていうのをスタジオで聴かせていただいて、その時にもすでに凄く良かったが、できあがったのを聴いてさらに良くなっていて。じいちゃんがいる海にも繋がるような気がしました。
―― 今回のコラボ、5曲を通して、奥行きも幅もあって、作品としての強さを感じる作品になりましたね。
KENTAキヨサクさん、サッシさんと話したけど最強のスプリットができたと思います。ラジオで話してから約一年。また今年は沖縄返還50周年というタイミングで運命を感じているし僕たちが伝えないといけない。幸せになっていくために歌い繋いで行きます。今後、忘れないし、僕の財産の1枚です。気を張り詰めていたので少しホッともしています。
―― そして8月15日からはツアーもあります。
KENTA今作戦を練っている段階です。ただ対バンするだけじゃ物足りないし…楽しみにしていてほしいです。
キヨサクいろいろ、今まであんまりなかったようなものを見せられたらいいかもね、せっかくやるんだったらって。そういうことは考えてます。俺らも楽しみ、ちょっとどうなるか。
サッシKO-SHINが上から飛んでくるかもしれん。何があるかわからない(笑)。
―― WANIMAは熊本で開催するフェス「1CHANCE FESTIVAL 2022」もあるし、濃い夏になりそうですね。
KENTAモンパチが主催しているフェス「What a Wonderful World!!」をやられていますよね。僕たちWANIMAも自分たちの大好きなアーティストを呼んで、今まで支えてくれた人たちを招待して地元でフェスを開催したいと思っていました。ちゃんと地元に根付くフェスにしていきたいし、熊本だけじゃなくて、沖縄でも開催できたらいいなって。場所にこだわらずに各地で開催しても面白いかななんて思ったりもしてます。
―― コラボだったり、スプリットツアーのファイナルを沖縄で開催したり。忙しいですね。
KENTAきっと沖縄公演終わった後はもう抜け殻状態ですね(笑)。終わったら、この5人で離島を借りて……。
FUJI長期休暇(笑)。
キヨサクここはWANIMAも少し休みたいよね。
KENTA「愛彌々2」があるのか、今後についてみんなでゆっくり話し合いたいなと思います(笑)。
Interview by 小川智宏